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FL Studioの新シンセ「FLEX」が結構良さそうっていう話

DTM

こんにちは、すらすけです。

最近、FL Studioをアップデートしたら新しい音源が追加されていました。

その名も「FLEX」。噂には聞いていたのですが、実際に使ってみたら思っていた以上に良さげだったのでレビューします。

デモ音源的なものは用意していないので、どんな音が出るか気になってこの記事を読んでくださった方にはごめんなさい。

 

どんな音源?

Image-Lineの公式サイトでは、FLEXについてこのような紹介がされています。

FLEX  is an advanced preset-based synthesizer with instant epic sounds.  FLEX is advanced with Subtractive, Wavetable, Multisample, FM & AM based synthesis under the hood. FLEX is simple where the macros and key controls allow you to focus on what’s most important: making music.

英語がまったく読めない僕のような人のために、Google翻訳にかけておきました。

FLEXは、瞬間的な壮大なサウンドを備えた高度なプリセットベースのシンセサイザーです。FLEXは、サブトラクティブ、ウェーブテーブル、マルチサンプル、FM&AMベースのシンセシスで高度な機能を備えています。FLEXはシンプルで、マクロとキーコントロールを使用して、最も重要なこと、つまり音楽を作ることに集中できます。

基本的には、FLEXを立ち上げて、使いたい音色プリセットを選択するだけです。一応フィルターやエンベロープなどのパラメータは調整できます。イメージ的にはreFX Nexus 2とかが近いかも。

ここで注目したいのは、FLEXは「プリセットベース」のシンセサイザーであるということです。

つまり、あらかじめ用意された波形を読み込んで鳴らすサンプルベースとかではなく、FLEXの内部にはユーザーが操作できないシンセサイザーが組み込まれていて、我々はその上辺だけを操作しているんですね。

操作できる箇所が少ないぶん、何もこだわらずに爆速で音色を呼び出して鳴らすことができます。FLEXはそんな用途に特化したシンセサイザーといえます。

 

どんな音質?

音の良し悪しについてはそこまで耳に自信がないので言えることはありませんが、音色としてはクセがなくすっきりした音、比較的地味めな音が多い印象でした。

個人的には楽曲の中で主役級の活躍をするよりも、楽曲を支える役目としての出番が多そうな気がしています。

 

FLEXのいいところ

操作が快適

FL Studioの付属シンセなので当然といえば当然ですが、FL Studioとの相性は抜群です。慣れ親しんだ操作感で快適に動いてくれますし、右クリックでFL Studio同様の右クリックメニューが出てくれるのも地味に嬉しい。

 

動作や負荷が軽い

PC環境にもよりますが、少なくとも僕の環境ではかなり動作が軽いです。メモリやCPUへの負荷もそこまで重たくないと思います。音作りが素早く行えるという利点を活かして、たくさん立ち上げて賑やかしにするような使い方もできました。

 

洗練されたUI・パラメータ

実は、これが一番FLEXを使っていて感動したところです。これがなかったら、たぶんほとんど使わなかったです。

まず、UIがかなり良くできていると思います。ほぼ1画面で完結していて恐ろしくシンプルなのも、複雑さをとことん排除している感じがして好印象です。また、音色のエディット部分にはエンベロープ、フィルターなどそれぞれのモジュールの右上に鍵マークがついていて、これを点灯させておけばプリセットを変更してもそのパラメータが維持されます。こういう機能はいろいろな音源にあると思いますが、これを全てワンクリックで行えるのはすごく快適でした。

また、限られたエディットしかできないとはいえ、その限られているエディットも過不足ないと感じました。個人的に嬉しいのは、ピッチとリミッターがついているところです。何らかの理由でピッチを動かしたいときに、いちいちピッチベンドを呼び出してこねくり回すのは意外と面倒です。リミッターはリミッティング用途はもちろんサチュレーションもついていて、これが実際に使ってみるとかなり役立ちました。

プリセットごとに最大8つのパラメータを操作できるマクロも、全体的に「痒い所に手が届く」といった感じのセッティングがされているように感じました。重たいベースの音色で「Wobble」パラメータを上げるとワブルベースのようになったり、その隣の「Speed」パラメータでモジュレーションの周期を変えられたり。他にもフィルターの効きを変えられるものや、ただ単に音色の微調整をするものまで。パラメータが8つしかないので、時間をかけずに好みの音色にすることができます。

多くのプリセットに「Vibrato」のマクロがついているのもポイントです。気軽にビブラートがかけられるのって、嬉しい人多いんじゃないでしょうか? 僕はすごく嬉しいです。

 

プリセット安くない?

FLEX自体は無料なのですが、FLEXに追加するプリセットパックは一部有料のものがあります。つまり課金要素。基本無料のソシャゲは大抵ガチャが高額なので、そういうやつだろうな~と思って販売ページを見たら、いま販売されているものがパック当たり12ドル~15ドル程度でした。どれも100プリセット以上入っています。

DTMerの金銭感覚はバグっていると言われがちですが、それにしても安くないですか? 安いよね……?

今後もこれくらいの値段で販売されるとして、ジャンル特化のパックなどがさらに充実していけば、1500円くらいでそのジャンルの音色の手札を増やすことができるんですね。期待したい。

 

似てる音源と比較

ここで、FLEXのように「プリセットを選ぶだけ」系のシンセサイザーで、僕がよく使っている2種類の音源とその用途や使用感を比較してみます。これはあくまで僕が使う場合であって、人によってその使い方は大きく異なると思います。

Nexus

僕はNexusをかなり頻繁に使っているのですが、こちらはその気になれば主役級の働きをしてくれます。というか、音ゲー曲とかEDMのような派手派手な感じをわざと出したいときに使っているくらいなので、FLEXとは住み分けされそうです。反対に、BGM系とか落ち着いた曲を作る時にはFLEXの方が使いやすいかもしれないですね。

 

Omnisphere

個人的に一番競合しそうだと思ったのがOmnisphereです。僕はよく曲が物足りないと感じたときにOmniphereを立ち上げるのですが、FLEXを使ってみた感じ、こちらもそんな用途に使えそうだったんですよね。

Omnispereは膨大なプリセットがあり、音色はややクセがあるものの、上手くハマれば楽曲全体を掌握するほどのポテンシャルがあると思っています。対してFLEXには今のところそこまでのものを感じていないので、その辺の感覚で使い分けていくことになるのかなあと思います。まだまだこれから使い込んでいかないと分からないですね。

 

まとめ

FLEX本体はFL Studioをアップデートすれば無料で手に入りますし、そもそもFL Studioはアップデートも無料なので、頑なに昔のバージョンを使い続ける人以外はアップデートした機会にぜひ触ってみるといいんじゃないかな~と思います。僕に言われなくても触ると思いますけどね!

今後もっとパックが増えて音色が充実していけば、FLEXはますます強くなれると思います。今後に期待しつつ、密かに見守っていきたいです。

 

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